Created
Jul 12, 2025 5:12 AM
tags
Life
updated
母方のおじいちゃんは山男だった。ふらっと山に出かけてしばらく帰ってないこともあったそうで、家族を心配させたことも多かったと。
ぼくがちょっぴり大きくなってアメリカで音楽をやっていた頃に、おじいちゃんは病で倒れて、オフシーズンに帰国したぼくは山と渓谷っていう雑誌を持って病院にお見舞いに。ベッドの上のおじいちゃんに早く元気になって山に連れていってよって話したのを今でもよく覚えてる。残念ながらそれは実現しなかったけど、その時に嬉しそうに笑ってくれたのは心に焼きついてる。
小学生の頃に家族で行った大山で、足を捻挫して歩けなくなったぼくをおじいちゃんがおんぶして登ってくれたのも懐かしい。ちょうどぼくがうちの長男くらいの頃だった。夏休みに帰省した時には、秘密基地みたいなおじいちゃんの家の押し入れから登山のごっついブーツや道具がいっぱい出てきて、ワクワクしながらそいつらを眺めてた。ゴツゴツして強そうな感じになんか憧れを感じた。
時は流れて今、ぼくは2人のこどもの父親になり、北の大地でスキーに登山にと山に触れる生活を送るようになった。山にいると憧れだったおじいちゃんの優しい顔を思い出せる。